大阪公立大学小型宇宙機システム研究センター(SSSRC)は、学生が主体となって超小型人工衛星や超小型ロケットなどの宇宙機システムの研究開発を行う、国内でも類を見ない実践的な教育研究組織である。本センターは、前身である大阪府立大学時代に東大阪宇宙開発協同組合の衛星「まいど1号(SOHLA-1)」プロジェクトへ学生が参加したことを契機として2005年に設立されて以来、学部・学域や専攻の垣根を越えて宇宙開発に情熱を注ぐ学生を受け入れ、システム工学的な視点を持つ人材の育成と宇宙技術の発展に寄与し続けている。
SSSRCの最大の特徴は、カリキュラムの作成から技術指導に至るまでを学生自身の手で行う「学生による学生のための教育システム」が確立されている点にある。新規に参加した学生は、まず空き缶サイズの模擬人工衛星「CanSat(カンサット)」の製作を通じて、回路設計、プログラミング、構造設計といった宇宙機開発の基礎技術を習得する。上級生が下級生を指導するこの「共育」の仕組みにより、技術の継承と深化が図られるとともに、教える側も自身の理解を再確認する機会となっている。基礎を身につけた学生は、その後、各々の関心に基づいて人工衛星プロジェクトやロケットプロジェクトに所属し、より高度で挑戦的な開発フェーズへと進んでいく。
超小型人工衛星開発においては、CubeSat(キューブサット)と呼ばれる規格化された超小型衛星の開発・運用を行っている。特筆すべき成果として、2021年に打ち上げられた「ひろがり(OPUSAT-II)」が挙げられる。室蘭工業大学との共同開発であるこの衛星は、軌道上でミウラ折りを応用した板状構造物を展開し、二次元格子パターンを用いた形状計測ミッションを成功させた。現在は、この成果をさらに発展させた次期衛星「OMUSAT-III」の開発が進められている。OMUSAT-IIIでは、軌道上で柔軟な膜構造物を展開し、そこにプロジェクタでパターンを投影してカメラで撮影する「格子投影法」による3次元形状計測の実証を目指している。これは軌道上では世界初の試みとなる野心的なミッションであり、将来の大型宇宙構造物の構築に不可欠な計測技術の確立に向けた重要なステップと位置づけられている。
一方、ロケット開発を行う「COLOURS(カラーズ)」プロジェクトでは、従来の打ち上げ切り捨て型ではなく、再使用可能(Reloadable)かつ自律制御可能なハイブリッドロケットの開発に取り組んでいる。環境への配慮と低コスト化による実験機会の増加を目指し、パラシュートによる機体の回収や、推力制御による着地点の精密化など、高度な技術課題に挑んでいる。現在は、高度1kmへの到達および海上発射(海打ち)を見据え、水密構造の実装やGPSを用いたロスト対策、飛行データの取得とシミュレーション精度の向上に注力している。 これらの技術開発活動に加え、SSSRCでは地域社会との連携も重視している。地域の子供たちや一般市民を対象とした科学教室や講演会などのアウトリーチ活動を積極的に行い、宇宙を身近に感じてもらうとともに、学生自身のコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養う場としている。このようにSSSRCは、単なる技術サークルにとどまらず、プロジェクトマネジメントやチームワーク、そして社会への発信力を含めた総合的な「人間力」を育む場として機能しており、学生の自由な発想と熱意を原動力として、次世代の宇宙開発を担うリーダーを輩出し続ける拠点となっている。
団体情報
| 団体名称 | 小型宇宙機システム研究センター(SSSRC) |
| 活動のジャンル | その他 |
| 構成員数 | 78人 |
| – 学年ごとの人数 | 7年目:2人、6年目:5人、5年目:12人、4年目:12人、3年目:23人、2年目:10人、1年目:14人 |
| – 男女比 | 男女比 約9:1 |
| – マネージャー数 | 0人(募集中です!) |
| 兼部の可否 | 可能 |
| アルバイトとの両立 | 可能 |
| 未経験者の歓迎 | ほぼ未経験者です! |
| 2回生以上の受入 | 可能です |
| 引退時期の目安 | 特に設けておりません。 |
活動内容
活動の様子




活動頻度・場所
| 平日 | 活動場所:B6棟101号室,105号室 活動頻度:週1~2回程度(開発終盤などに多少前後する場合あり) |
| 休日 | 活動場所:B6棟101号室,105号室 活動頻度:週0~1回程度 |
| 長期休暇期間中 | 活動場所:B6棟101号室,105号室 活動頻度:週1~2回程度(開発終盤などに多少前後する場合あり) |
| 大学祭期間中 | 友好祭:出店するため活動無し 白鷺祭:展示,打ち上げなどを行う |
1年間のスケジュール
| 4月 | ロケット:1年間の活動方針,次号機のミッションなどの決定 衛星:EM統合,環境試験 |
| 5月 | ロケット:機体設計開始,モジュール類の単体試験開始,単体試験用基板作成 衛星:EM統合,環境試験,内閣府への各種申請 全体:友好祭出展 |
| 6月 | ロケット:機体設計,単体試験 衛星:CDRに向けた資料作成,CDR |
| 7月 | ロケット:機体設計,単体試験 衛星:FM開発開始(ここから実際に打ち上げるモノを作ります) |
| 8月 | ロケット:機体設計,モジュール類の統合試験 衛星:FM開発開始(~11月) |
| 9月 | ロケット:機体設計完了,実機(プロトタイプモデル)作成 衛星:FM開発 |
| 10月 | ロケット:統合試験用基板開発 衛星:FM開発 |
| 11月 | ロケット:OPENLAB. にてモデルロケット打上 衛星:FM開発 |
| 12月 | ロケット:審査書作成開始(~3月上旬) |
| 1月 | ロケット:プロトタイプモデル組立,実機を用いた試験 |
| 2月 | ロケット:燃焼試験,フライトモデル完成 |
| 3月 | ロケット:ハイブリッドロケット打上 |
活動費用
| 1年目の費用 | 5000円程度(新入生教育費) 1年目は部費はありません! |
| 2年目以降の費用 | 部費12000円 共益費2000円 |
| 臨時の活動費用の有無 | 開発に関わる旅費の一部 |
| 部費等のお金の使い道 | 開発費 |
新歓情報
新歓イベント・説明会・体験会
<新歓イベント>
・SSSRC 新歓(説明会):4月に毎週4回程度実施しています
・ものづくり系合同新歓(実施予定):なかもずキャンパスのものづくり系団体を一気に知れます
・入所者説明会:例年4月末に2回行っています。

入部時期・入部方法
| 入部 時期 | 4月末 |
| 入部 方法 | 基本的には、SSSRCが行う新歓に1回以上参加した上で、4月末にある入所者説明会に参加いただければ、その時点で入部とさせていただいております。入部人数の制限などはありません。 |
SNS・WEBページ
| X | https://twitter.com/omu_sssrc |
| https://www.instagram.com/sssrc_omu | |
| https://www.facebook.com/omusssrc | |
| その他SNS | 公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/opusssrc |
| 公式ホームページ(HP) | https://www.omu.ac.jp/eng/sssrc/ |
| その他WEBページ | Amebaブログ:https://www.ameba.jp/profile/general/sssrc/ |


OMU基金について
| 大阪公立大学・高専基金(OMU基金)による寄付の受入 | あり |
| 寄付金の使途 | 現在は,本センター3機目となる衛星”OMUSAT-III”や,ハイブリッドロケットの開発・運用に取り組んでおり,今後も継続的に超小型人工衛星・ロケットの開発を予定しております。これらの開発費に活用させていただきます。 |
SSSRCへのOMU基金経由の寄附については、使途の指定は「⑨特定プロジェクトのために」とし、自由記述欄で「小型宇宙機システム研究センター(SSSRC)の活動支援のため」と記載する必要がありますので、ご注意ください。
詳細は、下記ページよりご確認ください。
